太陽光発電メーカーが手掛ける
O&Mサービス<使用前自己確認からリパワリングサービスまで>
太陽光発電設備の保守点検は義務化されており、発電設備の所有者は対応が必須となります。適切な点検がなされていない場合、稼働の一時停止を命じられるなど、罰則も発生します。また、システムの劣化や故障を未然に防ぎ、収益損失を回避するためにも定期的なメンテナンスが不可欠です。
当社では太陽光発電設備のメーカーとして得た知見をもとに、お客様ごとに異なる課題を正確に把握し、発電量の向上と安定・安全な長期的稼働に向けた最適なO&M(オペレーション&メンテナンス)サービスをご提案してまいります。
太陽光発電設備連系時の使用前自己確認から、運用・保守(O&Mサービス)、出力向上のためのリパワリングサービスまで一貫してご提供いたします。
稼働前の
安全性を確認
使用前自己確認
電気試験の実施
安定稼働を
サポート
O&M(運用・保守)サービス
運転管理業務(Operation)
発電量低下・
経済的損失の防止
リパワリングサービス
発電効率・発電量の回復・増強
詳細はこちら使用前自己確認
「使用前自己確認」は、太陽光発電設備を稼働させる前に、国の定めた安全基準を満たしているかどうかを確認する作業のことです。
経済産業省が定める一定規模の発電所を新設する場合や、既設の設備を変更する際に必要で、従来の大規模設備に加え、2023年3月20日の電気事業法の改正により「10kW以上50kW未満」の設備でも義務付けられました。
《検査項目》
- 1外観検査
- 2接地抵抗測定
- 3絶縁抵抗測定
- 4絶縁耐力試験
- 5保護装置試験
- 6遮断器関係試験
- 7総合インターロック試験
- 8制御電源喪失試験
- 9負荷遮断試験
- 10遠隔監視制御試験
- 11負荷試験(出力試験)
O&M(運用・保守)サービス
■アラート監視
常時365日監視
※日中に限る
・警報アラートの監視
・警報アラート・異常停止時関係者への連絡
■発電量実績月報の作成随時
■発電量分析随時
・発電所の評価、分析、リパワリング
オペレーションサービス関連機器
太陽光発電所の詳細な状況を把握・記録し、精度の高い解析を行うために必要となる 計測機器類を独自開発しました。計画中、建設中の発電所はもちろん、稼働中 の発電所にも簡易に設置できる設計です。
モニタリング機器「ソラジット®2」
ストリング単位の発電量やパワコンの状態などを遠隔監視。ご自身のパソコンやスマホからも発電所の状況をリアルタイムで確認できます。
■緊急応動随時
・現場状況、エラー内容の確認
・一次対応
■二次対応随時
・技術員現地派遣による現地詳細調査
■修繕・改修随時
・故障部品の交換、修繕工事
(太陽電池モジュール・パワーコンディショナ交換、ケーブル盗難復旧など)
■巡視点検随時
・目視による外観点検
■性能点検随時
・電気的測定を含む設備点検
《専用機器を使用した性能点検》
赤外線サーモ検査
サーモカメラで太陽電池モジュールやパワーコンディショナなどの温度分布測定を行い、異常発熱がないかを確認。
IVカーブ測定
モジュールの電流値・電圧値の変化を測定しグラフ化したものから、異常がないかを解析する。
接地抵抗検査
安全に事故電流を流すために、接地への抵抗値を確認するための測定試験。
絶縁抵抗測定
モジュールの絶縁性が低下していないかを確認し、トラブルを未然に防ぐ。
外観検査
目視により設備に異常がないかを確認。
開放電圧・内部抵抗測定
電気回路の抵抗値やストリング毎のデータ比較により、発電不良ストリングや大きな汚れ、パネル内部の電気的な不具合を発見可能。
■パネル洗浄随時
・太陽電池モジュールの洗浄
POINT
・累計4,600MWの実績
・太陽光発電メーカーが対応するからこそ安心
・ソーラーカーポートも対応可能
■除草随時
・発電所敷地内の除草
リパワリングサービス
リパワリングサービスは、経年劣化による発電量の低下がもたらす売電収益の減少を防ぐための提案です。耐用年数を超えたパワーコンディショナを新しいものに交換したり、定期的な設備点検や太陽電池モジュールの洗浄をおこなうことで、発電量の低下防止もしくは、既に低下した発電効率を回復させることが可能です。さらに劣化した箇所の発見につながるので、リスク抑制の観点からも非常に重要です。
当社では、
設計・部材調達・施工、アフターサポートまで
すべてワンストップ対応
多くのリパワリング事業者は、自社で一部の工程を担当し、残りの工程を他社に委託しています。これにより、作業工数が増加し、何か問題が発生した際に迅速な対応が難しくなることがあります。
当社のリパワリングサービスは、全工程をワンストップで対応しているため、お客様の負担や工数を最小限に抑えつつ、高品質なリパワリングを実現します。
さらに、アフターサポートも提供しており、太陽光発電所の長期的な安定稼働を保証いたします。
CASE 1
1
開放電圧・内部抵抗検査にて、10V程度の電圧低下と高抵抗(R>100Ω)を確認。
モジュール内部配線の
断線または高抵抗化
2
赤外線サーモ検査にて、クラスタ発熱のモジュールを発見。
熱画像
3
当該モジュールと隣接モジュールのI-V特性検査を実施して、1/3程度の出力(電圧)低下を確認。
I-V曲線
クラスタ故障(バイパスダイオード動作状態)と推定。
CASE 2
1
開放電圧・内部抵抗測定にて、他に比べ電圧が10V程度低いストリングを確認。
クラスタ内で回路が形成され
停止状態でも電流が流れている
2
赤外線サーモ検査にて、当該ストリングのモジュールにまだら模様の発熱を発見。
熱画像
3
当該モジュールと隣接モジュールの電圧測定を実施して、10V程度の低下を確認。
I-V曲線
クラスタ故障(バイパスダイオード動作状態)と推定。
CASE 3
1
停電があった翌日からパワーコンディショナの発電量が急に低くなったとの問合せを受け調査実施。
2
I-V測定を行い、出力が極端に低下しているが、内部抵抗は正常であることを確認。
3
赤外線サーモ検査にて、多数の太陽電池モジュールでまだら模様の発熱を確認。
まだら模様の発熱を確認
4
発熱モジュールでジャンクションボックスの変形を確認。
ジャンクションボックスの変形を確認
落雷の影響により大電流が流れて故障に至ったと推定。
CASE 4
1
パワーコンディショナがエラーにより停止する事象が発生。
2
絶縁抵抗測定にて極端に低いストリングを特定。
3
特定調査にて以下の事象を特定。
1.施工時のケーブルの挟み込み。
2.げっ歯類により被覆をかじられたと推測。
ケーブルの挟み込み
げっ歯類によるかじり跡
ケーブルの心線が金属部に接触して地絡したことにより、
パワーコンディショナが停止したと推定。
稼働前から
任せて安心の
ワンストップ対応
太陽光発電設備連系時の使用前自己確認から、各種運用・保守サービス、経年劣化による出力低下を改善するためのリパワリングサービスまで、当社に一貫してお任せいただけます。
定期・スポットなど
ご要望に応じた
柔軟な提案力
例えば、【コストを抑えるために外観検査と絶縁抵抗測定のみを実施】や、【3年に1度はきちんと確認するため、1年目・2年目は外観検査と絶縁抵抗測定をおこない、3年目は性能点検を実施】など、お客様のご要望や予算に合わせて、最適なご提案をいたします。
太陽光発電設備メーカー
だからこその豊富な
実績と知識
当社はこれまでに2.7GW以上もの施工実績を有する太陽光発電設備のメーカーです。これまで培った経験をもとに、お客様の設備の安定稼働に貢献します。